建設業界豆知識その③

1. 「建築」と「土木」は法律上の扱いが違う

  • 建築:建築基準法に基づいて建てられる建物(住宅・ビルなど)
  • 土木:道路・橋・トンネル・ダムなど、社会インフラを作る工事
    → 似ているようで、根拠法や許可手続きが全く違うんです。

2. 日本の建設業就業者の平均年齢は約50歳!

  • 2020年代に入ってからも高齢化が進行中。
  • 若手不足が深刻で、“建設2024年問題”(時間外労働の規制強化)もあり、担い手確保が急務。

3. 「養生(ようじょう)」って業界用語?

  • 建設現場でよく使う「養生」は、「傷つけないように保護する」こと。
  • 床や壁をビニールシートで覆ったり、仮囲いをしたりするあれです。

4. コンクリートは打設後28日で“完成”とみなされる

  • JISでは、28日後の圧縮強度が基準。
  • これを基に「○○N/mm²のコンクリートを使った」と評価されます。

5. 「ダンプ」は英語で通じない?

  • 和製英語です。
  • 英語では「dump truck(ダンプトラック)」が正しい。
    → 海外で「ダンプ!」と言っても通じないことがあります。

6. 工事看板の「元請」「下請」の関係は法律で明確に分けられている

  • 元請:施主(発注者)と契約している企業
  • 下請:元請から仕事を請ける企業(さらに孫請・曾孫請もある)
  • 建設業法では「下請けへの支払いは遅延不可」などの義務があります。

7. 建設業の許可は「29業種」に分類されている

  • 土木・建築・電気・管・造園・舗装など
  • 業種ごとに国土交通省 or 都道府県知事の許可が必要です。

8. 日本の足場技術は世界トップクラス

  • 特に「くさび式足場」の精度と安全性は非常に高く、アジア諸国などからも注目されています。

9. ブルドーザーの語源は「雄牛(ブル)を押す力」から

  • bull-doze」=力ずくで押しのける、という意味。
    → 大地を押しならす姿が雄牛のようだからこの名に。

10. 工事現場で見る「KY活動」は“空気読む”ではない

  • 「KY」は「危険予知(Kiken Yochi)」の略。
  • 作業前に「どんな危険があるか」を皆で確認し合う、安全活動です。

🎁 おまけ:現場あるある

  • 昼の弁当はカツ丼や焼肉弁当が多い(体力勝負だから!)
  • 雨の日に休工すると「今日は中止だべ」と言って帰るのはよくある
  • 冬の朝一番は「足場が凍ってないか」みんなでチェック